ロール便り:川からあがったときに必要なもの@水野さんの投稿文です

 8月6日(日)、サポートリーダー育成プログラブとして御岳を下っていたときに、仲間の1人が歯っ欠け岩のすぐ上流で沈、そして歯っ欠け岩で頭を打ち、目の上あたりを切る(2針縫う傷)怪我をしてしまいました。この日はスラロームの大会が行われる日であったため、その場に人がいっぱいがいて、いろんな人のアドバイスを受け、結局、救急車を呼び、病院に搬送してもらい大事には至りませんでした。ですが、私は仲間が怪我をすることを想定していなかったことを強く思い知らされました。このような場面に遭遇して最低必要だと思ったものをまとめてみました。
■1. ファースドエードキット
 その中で絶対必要だと思ったのもは滅菌ガーゼと消毒薬と三角巾。これらが無かったために救急車が到着するまでに止血をすることすらできませんでした。
■2. 携帯電話 2個
 今回は近くで電話を借りられたが、御岳以外の川では救急車を呼ぶことも困難だと思います。また救急車でけが人を搬送してもらった後の行動、連絡手段として必要と思いました。
■3. お金
 川に入るときは一銭も持っていないのが普通になっていましたが、川に入るときも多少のお金は必要と思いました。今回は必要ありませんでしたが・・・・
 もちろんこの他に必要なものはいろいろあると思いますので仲間が怪我をした時の状況を想像し、考えてみてください。そして、いつも忘れず、持っていけるGoodなアイディアをお持ちの方はご一報ください。よろしくお願いします。
 ダウンリバーをするときはすべての荷物を車に置いて、装備品とスローロープだけあればOKという考えではいけないみたいです。今回の経験から装備品を一度見直そうと思います。

◆今回の水野さんからの提案については今後の役員会で検討し、クラブとして今後のツーリング等に反映していきたいと思います。

エディ便り:レスキュー報告@遠藤哲さんの投稿文です
 みなさん、こんにちは、遠藤(ダンナ)です。7月18日(海の日)のレスキューの報告です。
 その日私たち夫婦は、少し暇を持て余しておりました。どっかにお昼でも食べに行くか?という事になり、あーだこーだ言う内に吉野のうどん屋さん(みんなで御岳を下った後によく行くお馴染みのお店です)に行くことにしました。この店に行こうと思ったのは、前の晩に借りてきたカヤックのビデオを見たばかり、しかも遠藤家の車の上にはフィッティングを替えたばかりの艇が積んであるではないか。「せっかく吉野まで行くんだからロールの練習でもしようぜ。」そうです。私はバックプッシュロールの練習がしたいがために吉野のうどん屋に行こうと遠藤洋子氏をさそっていたのでした。嫌がられるかな?と思ったのですが、彼女も嫌いなほうではありません。すぐに用意をはじめました。
 こうなるとどっちがメインだか判りませんがまぁまずは腹ごしらえとうどん屋へ。食べ終わるとすぐに川原へむかっておりました。私たちは交替でバックプッシュロールやスイープロールの練習を行い、川の水も綺麗だし、満足満足と艇から降りようとした時に、後ろの方で「たすけてーーー」と声がするではありませんか。振り返ると浮き輪につかまった子供一人と大人二人が流されていきます。ふざけてやっているのかな?とも思ったのですが、MMウエーブに飲み込まれる姿を見て、これはやばい!とスプレーをし直し、流される彼らのほうに漕ぎ出しました。大人一人が左岸になんとか自力でたどり着くのを確認、子供のほうに目をやると瀞場まで流れ着いていたのでひと安心、と思いきや浮き輪から抜けてしまいそうになっていたので慌てて腕をつかんで浮き輪と私のカウテールにつかまらせ、ゆっくりと左岸につけました。その間、子供はずっと「助けてください、助けてください、」と何度もつぶやいていました。
後日届いたお礼のお手紙
後日届いたお礼のお手紙

 もう一人の大人は、右岸側の崖になんとかしがみついている状態で胸まで川に浸かっていました。こっちもまずい状況だなと思い子供を岸で放して漕ぎ出そうとしたのですが、カウテールを持つ子供の手が離れません。(恐怖、離すな。)と脳が命令をしているかんじでした。なんとか一本ずつ指を離していき(本当にすごい力でした)、右岸へ。こちらも必死で崖にしがみついているので、身体が硬直してどうにもこうにもなりません。また流されるかも、という恐怖からかどうしても私の艇に捕まることができません。時間が掛かってもいいや、と少し彼と話をしたりで、少し力が抜けてきた頃を見計らって「大丈夫だから、捕まってください」とまずカウテールに捕まらせ、艇に捕まらせ、左岸へ。なんとか皆無事に助けることができました。
 今回溺れた三人は酔っ払って川に入り浮き輪に乗せた子供を流して遊び、思いのほか流れすぎたので助けようとして自分達も流されたのだということでした。今回のレスキューは今までのレスキュー講習での練習や御岳などでの川下りの際に何度も沈脱し皆さんに助けてもらった経験、逆に沈脱した人を助けようとした経験がいかされているのだと思います。
 今回、旦那とお子さん(まだ4歳だそうです)を流される様子を心配そうに川原で見ていたお母さんにも大変感謝されてしまいました。自分としては、割と当たり前の事をしたとおもっているのですが。しかし、その感謝は私に自然の楽しさ厳しさ、レスキュー等教えてくれた、川への、そしてカヌークラブの皆さんへの感謝としてありがたく受け止めようと思います。皆さんありがとうございます。そしてこれからもいろいろ教えてください。
 えっ、ところでバックプッシュロールはできたのか?って。えぇ出来ませんでしたよ。しかも全然。どなたか、まずこれをおしえてくださーい。よろしくおねがいしまーす。

編集後記

エフエム多摩のスタジオにて
エフエム多摩のスタジオにて。
両脇のお二人がDJの方
 おまたせしました!パドタマVol.42のお届けです。
 クラブ便りにもありますように、7月に行われた市民教室で多摩市聖ヶ丘にお住まいの杉本さんが入会されました。そしてもう1人、御岳ツーリングをご一緒したのがキッカケで、座間市在住の岩越さんが新しく仲間に加わりました。どうぞよろしくお願いします!
 日帰りで気軽に行ける多摩川上流・御岳は、上級者向けのコースだけではありません。いつも流水講習を行う沢井のさらにずっと下流には、比較的流れが緩やかな易しいコース(約6km)があります。高速に乗らなくてもキャンプをしなくても遠征ツーリング気分が味わえますので、興味のある方は是非ご連絡下さい。
 エフエム多摩から多摩市カヌークラブへお声がかかり、6月27日(月)に浦辺さん、大塔さん、水野さんが生放送に出演しました。右の写真は当日スタジオで撮影されたものです。とっても楽しい番組でしたよ!約30分があっという間でした。MDなどで録音してありますので、聞いてみたい方はご連絡下さい。
 次回は12月発行の予定です。お楽しみに!


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